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マウスガードの選び方

マウスガードの選び方

今回はトップリーグチームののマウスガード作製もしていた歯科医の方に書いていただいた
マウスガードの効果と選び方の注意をまとめてみました!!
ぜひ、ご自分やお子さんのマウスガードを選ぶ際の参考にされてください。

マウスガードの効果

歯や顎のケガや脳震盪の予防・軽減の効果があります。ラグビーでは、中学生、高校生では、試合での着用が義務化され、小学校の高学年でも推奨されています。しかし、大学生、社会人の選手では義務ではないため、マウスガードを装着していない選手も残念ですがみられます。

マウスガードの効果は大きく分けて、
外傷の予防・軽減
脳震盪の予防・軽減
選手本来の運動能力の発揮
の3つが挙げられます。

歯や顎の骨の外傷の予防・軽減

マウスガードを装着していない場合には1.6~1.9倍も受傷する可能性が高くなります。特に上の前歯の外傷が多く、装着していなければ歯が折れたり脱臼するような衝撃でも軽くて済むこともあります。また本人のためだけでなく、対戦相手を傷つけることも少なくなります。

 

脳震盪の予防・軽減

脳震盪は何度も繰り返すことで、認知機能や平衡機能の障害が残る可能性があります。いわゆる「パンチ・ドランク」です。また短期間(1,2週間以内)に再度脳震盪を起こすと脳への損傷が重篤化し、命に関わる「セカンドインパクト症候群」が起こると言われています。これらを予防・軽減させるためにも、適切な噛み合わせのマウスガードの使用とタイミングの良い噛みしめにより衝撃吸収・分散効果を得ることが必要です。

Berzin / Pixabay

選手本来の実力の発揮

選手が負傷に関する不安が取り除かれ、安心して競技に集中し、選手本来が持っている実力を発揮できるという心理的効果が期待できます。
適正な咬合接触を付与したマウスガードを着けてかみしめることで、噛みしめ時に顎位が安定し、頭や首、腰の位置が適正に保たれます。その結果、体幹を適正に保つことが出来、身体バランスを良好に維持できるため、選手本来の動作を正確にスムーズに行えるようになるのです。

以上のように競技中の歯科医製作の適切なマウスガードの装着は、外傷、脳震盪の予防・軽減効果に加え、選手が本来持つ力を十分に発揮させるために必要です。

 

市販と歯医者で作るマウスガードの違い

マウスガードには、スポーツ用品店やネット通販などで購入できる市販タイプと、歯科医院で歯型を取り、口にぴったりと合うように作るカスタムメイドタイプがあります。その二つの同じように見えても安全性は大きく違います。

市販タイプのマウスガード

スポーツ用品店で売っている、熱湯につけて柔らかくし、口に入れて形成するものです。
選手自身によって調整するため良い噛み合わせが得られず、違和感が強いです。口を開けるとはずれてしまうことがあるため、呼吸や発音が大変しにくくなります。また、嚙み合わせのバランスが悪く、顎関節症になる選手もいます。さらに、下顎に強い衝撃力が加わった場合に、局所的な噛み合わせの接触を支点として、大きなひずみを引き起こし骨折の誘因となることもあります。
このようなものを使用しているを、多くの選手がマウスガードに対し誤った認識を持ち、使用しなくなってしまいます。

注意しないといけない市販のマウスガード
注意しないといけない市販のマウスガード

 

歯医者で作るカスタムメイドタイプのマウスガード

歯医者で作るため本人に合って違和感が少なく、制作時に自由度が高いためラグビーに合わせたものや選手のニーズに合わせた設計ができます。さらに、正しい噛み合わせや顎の位置を与えることができるという最も重要な点において、市販のタイプより高い安全性が得られます。

歯医者で作る、マウスガード
歯医者で作る、マウスガード

カスタムメイドタイプのマウスガードの種類

よく提供されている一枚式のマウスガード

一枚式マウスガード
一枚式マウスガード

より安全性を高めた二枚式のラミネートタイプマウスガード

二枚式ラミネートタイプマウスガード
二枚式ラミネートタイプマウスガード

現時点で、安全性の点から最も推奨できるハード&スペースタイプマウスガードがあります。

ハード&スペースタイプマウスガード

外傷の好発部位、治療した歯、外傷既往歯などの危険性のある歯を積極的に保護すること目的とし、2枚の軟性材料の間に硬質材料を挿入し衝撃力を広く分散させるとともに、より衝撃緩衝能を高くするため、マウスガードの内面と歯面との間に1mmのスペースを設けたものです。ハード&スペースマウスガードはラグビーなどのコンタクト系のスポーツに勧められます。

ハード&スペースマウスガード
ハード&スペースマウスガード

 

インターネットでの注文にご注意

最近では、インターネットで依頼し、歯列の型を自分でとり、それを業者に送り作るタイプのものも増えてきています。見た目は、歯科医院で作製したカスタムメイドタイプと変わりませんが、噛み合わせの確認、調整ができないため、選手が自分で作る市販タイプのマウスガードと同様に大きな危険性があります。

そのため、マウスガードの作製は歯科医院や歯科大学にて作製を勧めます。マウスガードを作製してもらえる歯科医院を、各都道府県のラグビー協会または関東医歯薬ラグビー連盟(http://www.mdpc.jp/material/mouth.html)のホームページにて紹介しておりますので、一度協会のホームページにアクセス、もしくは、お近くの歯科医院で一度ご相談いただければと思います。

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