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ラグビー中の大学生の心臓震盪は防げたのか?心臓震盪に対する事前準備と対策

ラグビー中の大学生の心臓震盪は防げたのか?心臓震盪に対する事前準備と対策

ラグビー中の大学生の死亡事故

痛ましい事故がおきてしまいました、、

5日午後4時すぎ、兵庫県加東市下久米の兵庫教育大ラグビー・サッカー場で、ラグビーの試合中だった京都教育大3年の田畑晃輔さん(22)=京都市=が相手チームの選手にタックルした後に倒れ、意識を失った。加古川市の病院に搬送されたが、約3時間半後に死亡した。胸に受けた衝撃が原因で心室細動から心停止に至る心臓振とうとみられるという。

 加東署によると、田畑さんは同日午後3時に始まったリーグ戦の試合に出場。ボールを持っている相手チームの選手に背後からタックルした際、右肩や首、顎などを強打したという。

参照:神戸新聞NEXT

スポーツ中に突然亡くなっってしまう病気に肥大型心筋症などありますが

病気がない健康な若者が亡くなってしまう心臓震盪というものがあります。

ラグビーをしている医師として今回の事故を教訓としてラグビーにかかわらず、より多くの人に安全にスポーツをしていただきたいと思いまとめました

 

前回、心臓震盪についてお伝えしたことを復習すると

  • ボールが当たることや、日常生活でもおこりうること
  • 場所×スピード×タイミングの偶然の一致によって誰でも起きること
  • その中でも胸の骨が柔らかい若年者に起こりやすいこと

この3つを勉強していただきました。今回はその続きです。

現役ラガーマン医師が教える、ラグビー中の死亡事故【心臓震盪】の原因

防ぎづらい心臓振盪

スポーツ中のみならず、日常生活の中にも危険がひそんでいて

フットサルボールを胸トラップするという、ごく軽い衝撃でもなる可能性があります。

キャッチャーやアイスホッケーのゴールキーパーのように頑丈なプロテクターをしていても起きている例があります。

 

あまり実験ができるものではないので、データが完璧には出てないですが、どんなに気をつけていてもなる可能性はゼロに抑えられません。

前回説明したように運の要素がつよく、完璧に防ぐことは難しい

心臓震盪 アイスホッケー
12019 / Pixabay

 

じゃあどうするのか?

防ぎづらいなら準備と対処を

心臓震盪を防ぐことは難しい

しかし、心臓振盪になってもそこで対処できれば

心臓脳震盪による死亡は防げる

 

心臓震盪という現象を知る

対処法を知らなければ、対処はできません

出来ればグラウンドに立つ全員が知っていてほしい

少なくとも責任者やもし責任者が倒れた際のために複数人知っておくことが望ましいでしょう。

心臓震盪 子ども
Fotomek / Pixabay

 

心配蘇生法の練習を行う

大学生ぐらいだと入学するタイミングや免許を取る際や授業で経験があるかもしれません。

高校生以下は指導者がマスターする責任があります。

消防署などの適切な公的機関にお願いすれば、チームにたいして講習もおこなってくれるはずです。

指導者の指導の下、ぜひチームで練習してみましょう

 

AEDの場所の確認、準備をする

実際に仲間が倒れた時にAEDがどこにあって取りに行かないといけないのか?

場所の確認と使い方の確認が必要です。

そして定期的にバッテリー切れでないかの確認も必要ですが、これは大学などの学校等であれば定期点検がされているはずです。

もしAEDが近くになければAEDの貸し出しをうけるか、チームとして買っておきましょう。仲間の命にはかえられません。

心臓震盪 AED
Eliens / Pixabay

 

今回は全3回のうち2回目でした!!

ぜひ前後もまとめて読んでおくことをお勧めします!!

 

グラウンドで仲間が倒れたら!?覚えていてほしい。まずするべき5つのこと 

現役ラガーマン医師が教える、ラグビー中の死亡事故【心臓震盪】の原因

亡くなられた田畑さんのご冥福をお祈り致します。

参考文献

Maron BJ:Clinical profile and spectrum of commotio cordis. JAMA2002

田中愛子,伊藤賀敏,鶴岡歩:当センターにおける心臓震盪3症例.心臓2013

三田村秀雄,田中論文に対するEditorial Comment-心臓震盪は救命可能な想定内の事故

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